スタッフブログ
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ドライアイスで演出するナイアガラの滝システム
2017-04-22
施工前
配管システム
設置完了
配管システム滝パイプ
こんにちは
アイソトープスの『なんでも加工』担当の玉城です。
4月20日、某ホテルの宴会場にドライアイススモークマシンを納入・設置に
行って来ました。
～ June Bride ～
そうです。ジューンブライドに備えて。
結婚披露宴で、お色直し後の『新郎新婦再入場』は大きな見せ場のひとつで、
最近ではさまざまな演出効果が使われるようになってきた中、オーソドック
スではありますがドライアイスによる雲海からの登場という演出は、いまだ
に『王道』と言えるかと思います。
これまで使用していたマシンは、何度も修理しながら30年近く頑張ってきた
物で、ボディの一部が元とは違う鉄板だったり、ガムテープでの補修が多数
あったりと、まるで『傷だらけの戦士』のようでした。（施工前写真の左下）
しかし完全に壊れたわけではないので、今後は予備機として、のんびりと余生
を過ごしていく事でしょう。
もしもの時は頼みますよぉ セ・ン・パ・イ ♡
長い間お疲れ様でした。
さて、従来の雲海を作る使い方はもちろん、さらに『ナイアガラの滝』
を演出できる仕様にバージョンアップしました！
今回苦労したのは配管システムです。
演出効果を重視すると、理想は雲海用と滝用で2台のマシンを専用機にして、
配管距離を最短で設置したほうが良いのですが、それでは操作するスタッフ
が2名必要になる事や値上がりしたドライアイスの増量などの問題があり現実
的ではないので今回の仕様となりました。
マシンの吹き出し口の後で雲海用と滝用に分岐して、それぞれにバルブ（コ
ック）を付ける設計ですが、VU75（直径89mm）の塩ビ管用バルブがなかな
か探せなくて、やっと見つけたと思ったら値段をみてビックリ仰天！！
時間がかかりましたが、ようやく手頃な物をゲットして一安心。
ドライアイスのスモークは空気よりも重たいため下に流れていくので、雲海
を作るのは問題ないのですが、『ナイアガラの滝』は舞台上部に設置したパイ
プに開けた穴から出すので、その高さまで上げないといけません。
ドライアイスが気化し膨張したスモークの圧力だけで高低差2.5m、長さ約
10mの配管を押し上げられるか心配で、納入前に会社でテストも行いました。
念のため少しでもこの高低差を小さくしたいのと、狭い舞台袖での操作スペ
ース確保のため、マシンを設置する台も製作したのですが、その時に注意し
た点は『角をなめらかに丸める』事です。
人がぶつかってもケガをしない事はもちろん、衣服を引っ掛けて破いてしま
わないように丁寧に仕上げました。
あえてこちらから言う程の事ではないのですが、ホテルの担当者さんが、す
ぐに気付いてくれて、台の角を撫でながら『この丸みに職人の粋を感じます』
と、お褒めの言葉を頂きとても嬉しかったです。
披露宴では新郎新婦だけでなく余興で舞台に上がる方々もたくさんいます。
新婦友人の華やかなパーティードレスを破いたら大変ですから・・・
電源の配線も終え、いざ試運転。
本体に水を入れ、ヒーターのスイッチＯＮ!!
すると3分ほどで専用回路のブレーカー2個のうち1個が落ちる事態が発生。
確認のため2本の電源コードを入れ替えても同じブレーカーが落ちる ･･･
さらにブレーカーの下、機器側をはずしてもＯＮに上がらない･･･
という事は･･･
ブレーカーの不良です。 新品なのにぃ～
ブレーカー調達に走る間に1個のヒーターで水を加熱。
この時は ダブルヒーターのマシンを選んでよかったぁ～
と思いました。
今回のように機器トラブルが起きても対処の幅が広がりますからね。
規定の80度まで上がったところで、超Coolなドライアイス様に来て頂き
熱～いお風呂に入ってもらいました。♨
スモークの出具合を確認ながら、滝パイプの穴サイズを少し調整しました。
ブレーカーを交換後、再度ヒーターとブレーカーの動作確認をして作業
終了です。
近々、ブライダルが2件入っているとの事ですので、本番で使用した感想を
聞くのが楽しみです。
それではまた･･･
スポーツショップ きんすぽ