スタッフブログ
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特殊な溶接ができるようになりました
2017-05-02
① アルゴンガス
② 溶接直後
③ 硝酸(劇物)
④ 酸洗浄後
こんにちは、アイソトープス ステンレス加工担当の玉城です。
つ、ついに・・・
キタ━━━。゚+.ヽ(´∀`*)ノ ゚+.゚━━━!!
アルゴンガスでございます。(写真①)
おもにステンレスやアルミの溶接で使用するのですが、火花バチバチ
のアーク溶接とは違って、スゥーーーッとなめらかに仕上がるので、
小さな細かい部分の溶接が可能で、仕上がりもとてもキレイです。
出来る事が増えるのは嬉しいですねぇ。
何を作ろうかと、考えるのが楽しみです!
と思っていたら
先週に早速の出番がありました。
ビルトインタイプのガスコンロを取り外し、卓上型のIHクッキング
ヒーターを入れたいと、お客様からのご依頼がありました。
古いコンロを外すと・・・
当たり前ですが大きな穴。
新しいIHクッキングヒーターが丸ごと落ちてしまう大きさです。
この大きな開口部をステンレス板で覆い、その上にIHを設置します。
厚さ3ミリのステン板は、けっこう丈夫なのですが、大きな開口とナベ
の重みでたわんでしまわないように、補強を入れる事にしました。
そこで・・・
アルゴンガス溶接の出番です。
アーク溶接よりも上品な感じがたまりません。
しかし、その後の処理が少しだけ大変なんです。
ご存じの方もいるかと思いますが、溶接で焼けた色(写真②)を
落とさなければなりません。酸洗浄です。
ステンレス専用のクリーナーなのですが、成分には『硝酸』が含まれて
いて、こんなにハッキリとドクロマークが表示されています(写真③)
☠『劇物』扱いになります。
人体へおよぼす影響の強い順に並べると
毒薬 > 劇薬 > 毒物 > 劇物 なので、
↑コレ
比較的影響は少ないとはいえ、ゴム手袋・ゴーグル・マスク・十分な
換気は必須です。
酸洗浄後が(写真④)になります。
溶接焼けの色がキレイに落ちました。
表面を磨いて事前準備完了です。
そして
現場での作業は、まず車庫にある分電盤からIHの電源の配線です。
VE管(電線用の塩ビパイプ)を使い、コンクリートの壁を2か所
貫通して、キッチンにIHのコンセントを作った後、ガスコンロを
取り外してステン板をセットします。
スキマができないように設置いて、さらに周囲をコーキングで仕上げ
ます。
もし、ナベから吹きこぼれがあっても、下の戸棚に流れる心配はありません。
新品のIHクッキングヒーターをセットして、家主さんと一緒に動作確認し、
仕上がりにはとても満足して頂けた様子で、ひと安心です。
ありがとうございました。
ではまた・・・
