スタッフブログ
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スピーカーの修理(エッジ張り替え)
2017-05-15
①作業開始前

②ウレタンスポンジ行方不明
③着替える前に身を清め
④新しい服で襟を正す思い
⑤元のさやに納まりました
⑥完了
こんにちは、アイソトープス 音響担当の玉城です。
今回は仲良くさせて頂いている会社の社長さんからスピーカー修理の
ご依頼を頂きました。
JBLというメーカーのCONTROL1(コントロールワン)です。
1986年の発売以来、マイナーチェンジを繰り返しながらもロングセラ
ーを続けてきたコンパクトスピーカーの名器で、今なお愛用者の多い
商品です。(写真①)
しかし、長年使用していると湿気などによる経年劣化でウーファーの
エッジ(ウレタンスポンジ製でコーン紙と呼ばれる振動板周囲の部分)
が変質して触るだけでもポロポロ崩れ落ちる状態になってしまうんで
すよねぇ。
この状態を「加水分解」といって、空気中の水分や窒素酸化物による
化学反応で、気候が高温多湿の日本では避けられない宿命。
原型がまったく残っていない物もよく見かけます。(写真②赤丸部分)
こうなると、まともに鳴ってくれず使い物にならないので、手放すか
修理するかのどちらかになりますが、とても良いスピーカーですので、
愛着をもって修理して使い続ける方も多いです。
交換用のエッジを取り寄せて作業にとりかかります。
ボックスからウーファーユニットを取り外して、エッジより外側の
ガスケットをカッターナイフを使いながら剝がしていくのですが、
このパーツはまた後で使うので慎重に進めます。
残った接着剤もキレイに取り除いた状態が(写真③)
エッジを張り替えた直後が(写真④)
ボックスに戻した後が(写真⑤)
張り替え作業中の写真が無くてスミマセン。
実際に鳴らしてみて確認。
元気よく鳴ってくれたので、ひと安心。
これで無事に作業は終了です。
今回、CONTROL3PROを含め6本のエッジ交換をさせて頂きました。
写真⑥で5本しか映ってないのは、1本を先に試しで交換して確認
してもらい、後日に残り5本を持ってきて頂いたためです。
いつもご愛顧いただき
誠にありがとうございます。
